噺のほぐし

毎回惨敗し、なかなか…なかなかチケットが取れなかった柳家小三治独演会へ、やっと行くことが出来ました。

小三治師匠の声、噺、独特の間…。

とても長いけれど、心地良く、次の言葉にふわーっと繋がる。予想外で不確定なリズムが、身体なのか心なのか、その両方なのかを小気味良く揺さぶって、気がつけば身体の芯からほぐされている!

筋肉をほぐすとき、「ため」が大事なのです。

じわーっと深部まで届くあのイタ気持ちいい感覚は、筋肉に指を当てそのまま「ため」るのですが、「筋肉が緩む瞬間」を捉えて、その後にすかさず動かします。

その「ため」が長くても辛いし、短いと深いところまで届かない。

噺もそうですが、身体のほぐしにも、「間」の妙技が求められるのです。

小三治師匠のようにはーっと息を吐いただけでお客様を笑わせ、一気に身も心もほぐしてしまう、名人芸に圧倒され、そしてすごく前向きな気持ちになれました。間を磨こう!

ああ〜

たくさん笑いました。